住宅ローンの繰り上げ返済

注文住宅を新築するにあたって、住宅ローンでその資金を調達するのが一般的であるといえます。この住宅ローンは、基本的には借金の一種ですので、毎月にわたって決まった金額を返済することになります。返済にあてる金額は元金の部分と金利の部分とにわかれていて、返済によって元金が減れば、元金に利率を掛け算しているところの金利の部分も同時に減ることになります。また、借り入れる期間が長ければ、それだけ金利によって支払いが必要な部分の金額が増え、逆に期間が短ければ、金利の支払いも減ることになります。
注文住宅の新築時には、将来的に無理がないように借り入れの期間や毎月の返済金額を設定したはずですが、実際には生活にいくらか余裕ができて、住宅ローンの支払いに回すことができるようになった場合には、この元金の返済をはやめにすませてしまって、金利負担を少なくすることが得策といえます。そこで登場するのが、住宅ローンの繰り上げ返済という制度であり、当初の契約による返済金額とは別に、元金部分を減らすような返済をあわせて行うものです。

住宅ローンの繰り上げ返済を開始すれば、返済完了までの期間と金利部分の負担の両方を一気に減らすことができますので、メリットとしてはたいへん多くなものがあります。ただし、この繰り上げ返済の制度も、注意して利用しなければ、逆にデメリットになることもありますので、よく考えてから行動することがたいせつであるといえます。
繰り上げ返済によって、毎月の返済金額は元金返済分だけ増加することになりますので、冠婚葬祭や入院、事故などといった、突発的で予測が不可能な出費に対応できなくなっては元も子もありません。繰り上げ返済は、あくまでも余剰資金があることを前提として行うべきであって、生活費を無理やり節約してまで行うのは考えものといえます。

また、繰り上げ返済とは別に、住宅ローンの借り換えという手段もあり、こちらは金利が比較的低い他の住宅ローンに借り換えることによって、トータルとしての返済金額を減額するというものです。住宅ローンの借り換えでは、基本的には当初契約の住宅ローンの残りの期間までのローンしか認められませんので、繰り上げ返済をしなければさらに長い期間にわたって借りられたものが、逆に少ない期間しか借りられないといった現象が起きることがありますので、この点についても注意をしておかなければならないでしょう。